OBD-II 故障コード

P235B: シリンダー10 燃焼性能

意味

閉ループ燃焼制御装置が、シリンダー10の燃焼性能が校正済みの品質基準を下回っていると判定しています。シリンダー内圧力波形からIMEP(図示平均有効圧力)、CA50(燃焼質量割合が50%に達するクランク角)、またはピーク圧力を算出し、モデル値からの逸脱を評価します。

概要

  • 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
  • 排出ガスに影響を与えるため、排ガス検査に不合格になる可能性があります

仕組み

燃焼コントローラーは、圧力波形や圧力上昇、ピーク圧力などの指標を評価し、シリンダー10がエンジン出力にどの程度寄与しているかを推定します。算出されたシリンダー10の燃焼品質がコントローラーの校正済みモデルの範囲を外れると、このコードが設定されます。CANメッセージの誤ったルーティングも、評価に使われるデータを歪める可能性があります。

主な原因

可能性の高い順に記載しています。

  1. 平均有効圧力がモデルの範囲外
  2. ゲートウェイモジュールによるCANメッセージのルーティング不良
  3. CAN終端抵抗(120 Ω)の仕様値からのずれ

症状

  • チェックエンジンランプ点灯
  • アイドリング不調または失火
  • エンジン出力低下
  • 加速不良

診断方法

  1. フリーズフレームデータとシリンダー別の燃焼値または失火値を読み取り、シリンダー10が想定範囲を外れた状況を確認します。
  2. ゲートウェイまたはCANの異常がシリンダー10の圧力データに影響する場合があるため、他のエンジンコードやネットワークコードがないか確認します。
  3. シリンダー10のインジェクター、燃焼圧力センサーの接続部、および関連配線に損傷や接続の緩みがないか点検します。
  4. 同じ条件で、シリンダー10の圧力から算出されるライブデータを他のシリンダーと比較します。
  5. 測定値が異常なままの場合は、シリンダー10の圧縮圧力とインジェクターの作動をテストします。その後、メーカーの仕様に従ってCANメッセージのルーティングとネットワーク終端を確認します。

一般的な修理方法

  • シリンダー10の圧力データに影響する接続の緩みまたは損傷を修理します。
  • テストで特定されたシリンダー10のインジェクター異常を修理します。
  • CAN配線またはゲートウェイのルーティング異常が確認された場合は修理します。
  • テストで不正確な値が確認された場合は、故障した燃焼圧力センサーを交換します。

運転を続けても大丈夫ですか?

エンジンの回転が不安定、または出力が低下している場合は、急加速を避けてください。燃焼不良が続くと運転性が悪化し、排出ガスが増加するおそれがあります。失火が激しくなった場合は走行を中止してください。

コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認

これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。

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