OBD-II 故障コード

P0311: シリンダー11失火検出

意味

シリンダー11で失火が集中して検知されています。シリンダー固有のコードは、燃圧やMAFなど複数のシリンダーに共通する原因よりも、そのシリンダー専用の部品(イグニッションコイル、スパークプラグ、インジェクター、圧縮圧力)に問題があることを示します。

概要

  • 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
  • 排出ガスに影響を与えるため、排ガス検査に不合格になる可能性があります

仕組み

エンジンコントローラーは、各シリンダーの燃焼に伴うクランクシャフト回転速度の変化を追跡して失火を推定します。シリンダー11で燃焼抜けが繰り返し確認されるとP0311がセットされ、そのシリンダーの点火、燃料供給、圧縮を重点的に調べる必要があります。

主な原因

可能性の高い順に記載しています。

  1. シリンダー11のスパークプラグまたはイグニッションコイルの不良
  2. シリンダー11のフューエルインジェクターの詰まりまたは不良
  3. シリンダー11の点火系またはインジェクターの配線やコネクターの損傷
  4. シリンダー11の圧縮圧力低下

症状

  • チェックエンジンランプの点灯または点滅
  • アイドリングの不調および不規則な回転
  • 出力低下、加速時の息継ぎ
  • 燃費の悪化
  • 排気ガスからの未燃焼燃料の臭い

診断方法

  1. フリーズフレームデータと失火カウンターを読み取り、異常がシリンダー11で発生したことを確認し、エンジン温度と負荷を記録します。
  2. シリンダー11のスパークプラグ、イグニッションコイル、インジェクターコネクター、付近の配線に損傷、緩み、汚れがないか点検します。
  3. エンジンが交換可能なコイルを使用している場合は、シリンダー11のコイルを別のシリンダーのものと入れ替え、失火がコイルについて移動するか確認します。
  4. 車両の整備情報に従ってシリンダー11のスパークプラグとインジェクターの作動を点検し、ほかのシリンダーの結果と比較します。
  5. 失火がシリンダー11に残る場合は、圧縮テストまたはリークダウンテストを実施し、結果をメーカーの規定値と照合します。

一般的な修理方法

  • シリンダー11の緩みまたは損傷したコネクターや配線を修理します。
  • 摩耗または汚損したシリンダー11のスパークプラグを交換します。
  • 入れ替えテストで失火が移動した場合は、故障したシリンダー11のイグニッションコイルを交換します。
  • テストで燃料供給不良が確認された場合は、シリンダー11のインジェクターを清掃または交換します。
  • シリンダー11の圧縮低下の原因を修理します。

運転を続けても大丈夫ですか?

チェックエンジンライトが点滅している場合は、失火が続くと触媒コンバーターが過熱して損傷するおそれがあるため、安全を確保できる場所で停車してください。ライトが点灯したままで症状が軽い場合は、修理場所まで穏やかに走行するにとどめてください。出力低下や燃料消費量の増加が起こる可能性があります。

コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認

これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。

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