OBD-II 故障コード

U0052: 車両通信バスC(−)電圧低

意味

バスCのロー側ライン電圧が想定範囲を下回っています。このモジュールとの通信が失われると、そのデータに依存する機能が作動しなくなります。診断ツールに「応答なし」と表示され、依存するモジュールがフェイルセーフモードに移行することがあります。

概要

  • 通常、通信が失われたシステムの警告灯が点灯します
  • エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります

仕組み

バスCは、マイナス(-)線を含む対になった導線でモジュールのメッセージを伝送します。このマイナス線の電圧が想定範囲を下回るとU0052がセットされます。導線のアース短絡が原因となることがあり、ネットワーク全体の通信が途絶する可能性があります。

主な原因

可能性の高い順に記載しています。

  1. 配線がアースに短絡している
  2. ゲートウェイモジュールがCANメッセージを誤ってルーティングしている
  3. CAN終端抵抗(120 Ω)が規定範囲から外れている

症状

  • 複数の警告灯が点灯することがある
  • 影響を受けるモジュールがフェイルセーフモードに移行する、または停止することがある
  • モジュールに応じて特定の機能が作動しなくなる
  • 診断ツールに通信系の故障が表示されることがある

診断方法

  1. モジュールのバスC通信故障をスキャンし、影響を受けた機能を特定するためフリーズフレームデータを保存します。
  2. 配線図でバスC(-)線の位置を確認し、コネクターとハーネスに、つぶれ、擦れ、水濡れ、汚れがないか点検します。
  3. スキャンツールでバスCモジュールの応答を確認し、複数のモジュール群と単一の接続部のどちらに影響があるか記録します。
  4. メーカー指定の手順で電源を遮断し、マイナス側導線の意図しないアース短絡を試験して、接続部やコネクターを通した導通を確認します。
  5. メーカー規定値に照らして対になる導線、ゲートウェイ接続、バス終端を点検します。
  6. 配線に問題がない場合、メーカー指定の手順でモジュールを切り分け、マイナス線の電圧を低下させているモジュールまたはゲートウェイを特定します。

一般的な修理方法

  • バスC(-)の絶縁損傷またはアース短絡を修理します。
  • マイナス線の腐食、濡れ、損傷があるコネクターを清掃または修理します。
  • 導線をアースしている接続部または端子の不良を修理します。
  • 試験で低電圧状態の原因と特定された場合に限り、ゲートウェイまたはモジュールを修理または交換します。

運転を続けても大丈夫ですか?

ブレーキ、ステアリング、エンジン、トランスミッション、またはその他の安全関連機能に影響がある場合、またはリンプモードが発生した場合は運転を続けないでください。車両の挙動が正常で、影響が重要でない機能に限られる場合も、運転を控えめにし、早めに診断を受けてください。

コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認

これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。

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