意味
トランスミッションコントロールモジュールは、摩擦要素Hの締結にかかる時間を監視しています。測定された締結時間が想定範囲を外れると、このコードがセットされます。
概要
- 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
仕組み
摩擦要素Hは、特定のギア経路を締結するトランスミッション内部のクラッチなどの摩擦ユニットです。TCMは要素Hの締結にかかる時間を監視し、その時間が想定範囲を外れるとP273Bを設定します。摩耗、圧力制御のずれ、油圧回路の漏れなどがよくある原因です。
主な原因
可能性の高い順に記載しています。
- クラッチ摩擦板の摩耗
- 油圧制御ソレノイドの特性ずれ
- 締結回路内部の油圧漏れ
症状
- チェックエンジン警告灯またはトランスミッション警告灯が点灯する
- 変速が急、遅延、または行われない
- リンプモード(特定のギアに固定)になることがある
- 変速時に滑りやジャダーが発生する
診断方法
- フリーズフレームデータを保存し、P273Bが設定されたときのギア、温度、変速イベントを記録して、関連コードを読み取ります。
- フルードの状態が要素Hの締結に影響することがあるため、メーカーの手順に従ってフルード量と状態を確認します。
- スキャンツールのデータで摩擦要素Hを使用する変速を特定し、その変速時に締結遅れや滑りがないか確認します。
- 該当する圧力制御ソレノイドの配線とコネクターに、損傷、腐食、接触不良がないか点検します。
- 基本的な電気系統とフルードの点検で異常がなければ、メーカーの手順に従って圧力制御の作動とライン圧を確認します。
- 外部制御が正常に機能している場合は、要素Hの内部締結回路と摩擦板に摩耗や油圧漏れがないか点検します。
一般的な修理方法
- フルード量が不足している、または劣化している場合は、指定された整備手順に従って適正な状態にします。
- 試験で要素Hの締結遅れの原因と確認された場合は、配線を修理するか圧力制御ソレノイドを交換します。
- 要素Hの締結回路の内部油圧漏れを修理します。
- 点検で摩耗が確認された場合は、要素Hの摩擦板を交換します。
運転を続けても大丈夫ですか?
要素Hを使う変速で滑り、振動、遅れがある場合は、重い荷物や急加速を避けてください。滑りが続くとトランスミッションが過熱するおそれがあります。駆動力が不安定になった場合や、トランスミッションが制限ギアに固定された場合は停止してください。
コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認
これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。