OBD-II 故障コード

U0044: 車両通信バスB(−)電圧高

意味

バスBのロー側ライン電圧が想定範囲を上回っています。このモジュールとの通信が失われると、そのデータに依存する機能が作動しなくなります。診断ツールに「応答なし」と表示され、依存するモジュールがフェイルセーフモードに移行することがあります。

概要

  • 通常、通信が失われたシステムの警告灯が点灯します
  • エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります

仕組み

バスBは、(−)ローサイド導線を含む対線でモジュール間のメッセージを伝送します。マイナス線の電圧が想定範囲を上回っていると検出されるとU0044がセットされ、接続モジュール間で信頼できるデータを交換できなくなることがあります。

主な原因

可能性の高い順に記載しています。

  1. 配線がバッテリーに短絡している
  2. ゲートウェイモジュールがCANメッセージを誤ってルーティングしている
  3. CAN終端抵抗(120 Ω)が規定範囲から外れている

症状

  • 複数の警告灯が点灯することがある
  • 影響を受けるモジュールがフェイルセーフモードに移行する、または停止することがある
  • モジュールに応じて特定の機能が作動しなくなる
  • 診断ツールに通信系の故障が表示されることがある

診断方法

  1. コードとフリーズフレームデータを記録し、高電圧状態の発生時に通信を失うバスBモジュールを特定します。
  2. バスB(−)の配線とコネクターを点検し、電源線への短絡、絶縁被覆の損傷、曲がった端子、不適切な過去の修理がないか確認します。
  3. スキャンツールでライブネットワーク状態を確認し、故障が常時発生しているのか、ハーネスの動きまたはモジュールの動作に応じて変化するのかを記録します。
  4. メーカー指定の手順でマイナス線を測定し、バッテリーまたは他の電源への短絡を点検します。
  5. ハーネスに問題がない場合、メーカー規定値に照らしてゲートウェイのルーティング、終端、影響を受けているモジュールのトランシーバーを点検します。

一般的な修理方法

  • 電源に短絡したバスB(−)配線を修理します。
  • 損傷したコネクター端子を交換するか、導線間がつながっている箇所を修正します。
  • 不適切に接続または配索されたバス配線を修理します。
  • 回路試験で高い測定値の発生源と確認された場合に限り、ゲートウェイを修理するか、モジュールを交換します。

運転を続けても大丈夫ですか?

故障によりステアリング、ブレーキ、横滑り防止装置、またはその他の重要な機能が無効になる場合は、運転を中止して搬送を手配してください。それ以外の場合も、通信故障により接続システムが停止またはリンプモードになることがあるため、運転を控えてください。

コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認

これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。

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