意味
バンク1の触媒後燃料補正がリッチ側限界に達しています。下流側センサーが想定より多くの還元性成分を検知しています。酸素貯蔵能力を失った触媒、またはリッチ側に偏った信号を出す下流側センサーの故障が考えられます。
概要
- 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
- 排出ガスに影響を与えるため、排ガス検査に不合格になる可能性があります
仕組み
触媒後燃料補正モニターは、バンク1の下流側酸素センサーを使って触媒後の排気中酸素を評価し、小幅な燃料補正を行います。その補正がリッチ側の限界に達するとP2097が記録されます。触媒の酸素貯蔵量不足や、下流側センサーが誤ってリッチ状態を示すことが原因となる場合があります。
主な原因
可能性の高い順に記載しています。
- 触媒の酸素貯蔵能力の枯渇
- 下流側センサーのリッチ側への偏り
症状
- チェックエンジンランプ点灯
- 排出ガス検査不合格
- 燃料消費量がわずかに増加する可能性
- 負荷時に排気から硫黄臭(腐った卵のような臭い)がする
診断方法
- フリーズフレームデータを保存し、バンク1の短期および長期燃料補正値を上流側と下流側の酸素センサーデータと比較して、触媒後のリッチ補正を確認します。
- バンク1の触媒周辺と下流側の排気接合部を点検し、下流側センサーのコネクターと配線に損傷がないか確認します。
- 触媒の故障と判断する前に、他の燃料制御コードやミスファイアコードを確認し、バンク1の排気が実際にリッチになる原因がないか調べます。
- スキャンデータを使い、メーカー指定の試験条件でバンク1下流側センサーが上流側センサーに対して妥当な応答を示すか評価します。
- センサーと排気系が正常な場合は、メーカーの手順でバンク1触媒の酸素貯蔵性能を評価します。
一般的な修理方法
- バンク1下流側センサー付近で見つかった排気漏れまたは配線損傷を修理します。
- 試験でバンク1下流側酸素センサーがリッチ側にずれていると確認された場合は交換します。
- 排気が実際にリッチになる原因となっているエンジン状態を修正します。
- バンク1触媒の酸素貯蔵性能低下が確認された場合は交換します。
運転を続けても大丈夫ですか?
エンジンが正常に作動していれば通常は穏やかに運転できますが、硫黄臭が強い場合や性能が悪化している場合は、高負荷や長時間の走行を避けてください。この故障は排出ガス検査の不合格につながることがあり、エンジンがリッチで作動する根本原因がある場合は触媒を損傷するおそれがあります。
コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認
これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。