意味
BMSが高電圧バッテリーの電圧検出チャンネルXで回路高入力の故障を検出しています。このチャンネルではセルグループ電圧を正確に測定できません。
概要
- 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
- エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります
仕組み
バッテリー管理システムは電圧検出チャンネルXを使用して、高電圧バッテリー内のセル群の電圧を測定します。チャンネル信号が想定範囲を上回るとこのコードが記録され、そのセル群の報告電圧が不正確になります。
主な原因
可能性の高い順に記載しています。
- 電圧検出線の高電圧側への短絡
- 基準電圧レギュレーターの過電圧
- コネクター端子の腐食による接触抵抗の増大
症状
- EV/ハイブリッドシステム警告灯が点灯する
- 出力低下またはリンプモードへの移行
- 充電できない、または充電速度が低下する
- 電動走行可能距離が短くなる
診断方法
- スキャンツールでフリーズフレームデータを保存し、チャンネルXと他のバッテリー電圧の測定値を比較して、いつ電圧が高くなったかを確認します。
- この故障が充電中、出力低下中、またはハイブリッドシステムの警告灯点灯中に発生したか確認します。
- ハイブリッド車の整備資格を持つ技術者に、チャンネルXのコネクターと配線を点検してもらい、腐食、絶縁被覆の損傷、端子の緩み、または高電圧回路との接触がないか確認します。
- メーカーの手順に従って高電圧システムを安全な状態にしたうえで、チャンネルXの電圧検出回路に高電圧電源への短絡やコネクターの過大な抵抗がないか点検します。
- 配線に問題がなければ、基準電圧レギュレーターとチャンネルXの測定値をメーカーの仕様と照合します。
一般的な修理方法
- チャンネルXのコネクターが緩んでいる場合は、確実に差し直します。
- チャンネルXのコネクター端子が腐食している場合は、清掃または修理します。
- チャンネルXの配線が損傷している、または高電圧回路に短絡している場合は修理します。
- 点検により高い測定値の原因と確認された場合は、基準電圧レギュレーターまたはバッテリー検出部品を修理または交換します。
運転を続けても大丈夫ですか?
ハイブリッド警告が表示されている、出力が制限されている、または充電が制限されている場合は、走行を控えてください。車両がリンプモードに入り、EV走行可能距離が短くなるおそれがあります。速やかにハイブリッドシステムの診断を受け、赤色の警告灯が点灯した場合や出力が大幅に低下した場合は、安全な場所に停車してください。
コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認
これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。