意味
受信側のモジュールが、NOxセンサーB(ECUを内蔵するスマートセンサー)から妥当性のないデータを検出しました。NOx濃度またはポンピング電流の値が妥当性チェックに不合格となり、拒否されます。SCR制御は代替値に切り替わります。
概要
- 通常、通信が失われたシステムの警告灯が点灯します
- 排出ガスに影響を与えるため、排ガス検査に不合格になる可能性があります
- エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります
仕組み
NOxセンサーBは、窒素酸化物を測定し、その値を排出ガスシステムに報告する電子回路内蔵の排気センサーです。受信側モジュールがセンサーBの報告するNOx濃度または関連測定値を不自然として拒否するとU059Fを記録し、排出ガス制御で代替値が使われる場合があります。
主な原因
可能性の高い順に記載しています。
- モジュール内部の故障、またはセンサー入力のドリフト
- 交換後のソフトウェアバージョンの不一致
- ゲートウェイモジュールによるCANメッセージの誤ったルーティング
症状
- 複数の警告灯が点灯することがあります
- 該当するモジュールがリンプモードに入るか、停止することがあります
- モジュールに応じて特定の機能が作動しなくなります
- 診断ツールに通信系の故障が表示されることがあります
診断方法
- 全モジュールをスキャンしてフリーズフレームデータを保存し、報告元モジュールを特定するとともに、NOx、SCR、排気温度、通信の各コードを確認します。
- ライブデータでNOxセンサーBが報告する濃度と状態を確認し、排気温度やエンジン作動条件と併せて、データの途切れや不自然な値がないか調べます。
- 車両の排気レイアウトに基づいてセンサーBの位置を特定し、コネクターとハーネスに熱による損傷、腐食、水分、擦れがないか点検します。
- このスマートセンサーは電子回路を内蔵しているため、メーカーの手順に従ってセンサーBの電源、アース、通信回路を確認します。
- センサーBまたはゲートウェイを最近交換・更新した場合は、部品の設定とソフトウェアの適合性を確認します。
- 配線と設定に問題がないのにセンサーBのデータが無効なままの場合は、メーカーの試験手順に従ってセンサー内部の故障と受信側モジュールの問題を切り分けます。
一般的な修理方法
- 熱で損傷または擦れた配線を修理し、センサーBのコネクターを確実に固定します。
- センサーの電源、アース、ネットワーク接続の故障を修正します。
- センサーまたはゲートウェイ交換後に、適切なソフトウェアまたは設定を適用します。
- 回路と設定の点検後もデータが無効な場合は、NOxセンサーBを交換します。
運転を続けても大丈夫ですか?
特にエンジン警告灯、排出ガス警告、出力制限の警告が点灯している場合は、不要な走行を避けて速やかに診断を依頼してください。センサーBのデータが無効だとSCR排出ガス制御に支障をきたし、作動制限につながることがあります。
コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認
これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。