意味
エンジン切り離しクラッチアクチュエーターの出力ドライバーで、電流または接合部温度が保護しきい値を超えています。アクチュエーターへの継続的な高負荷、または短絡が考えられます。
概要
- 通常、チェックエンジンの警告灯が点灯します
- エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります
仕組み
エンジン切り離しクラッチアクチュエーターのドライバーは、クラッチアクチュエーターを動かす電流を供給する制御モジュールの出力段です。このドライバーが過電流を検出するか、ドライバー自体の温度が保護しきい値を超えるとP288Cが設定されます。配線のアース短絡や、クラッチの固着によるアクチュエーターの拘束が原因となることがあります。
主な原因
可能性の高い順に記載しています。
- アクチュエーター配線のアース短絡
- アクチュエーターの機械的な固着による過大な拘束電流
症状
- チェックエンジンまたはトランスミッション警告灯の点灯
- 変速ショックが大きい、変速の遅れ、または変速しない
- リンプモード(特定のギアに固定)に入る可能性がある
- 変速時の滑りやジャダー(振動)
診断方法
- フリーズフレームデータを保存し、関連するハイブリッド系またはトランスミッションのコードを確認して、アクチュエータードライバーの電流または温度が上昇した状況を調べます。
- クラッチアクチュエーターのハーネスとコネクターに、擦れ、挟み込みによる絶縁損傷、腐食、アース短絡がないか点検します。
- 車両に表示機能がある場合は、スキャンツールのデータでアクチュエーターの指令とドライバー電流または温度を確認し、特定の指令時に不具合が発生するか調べます。
- メーカーのサービス情報に従ってシステムを安全に遮断したうえで、アクチュエーター配線の短絡とアクチュエーター内部の不具合をテストします。
- 電気回路に異常がなければ、アクチュエーターを拘束して停止させる引っ掛かりがないか、アクチュエーターまたはクラッチ機構を点検します。
一般的な修理方法
- アースに短絡したアクチュエーター配線、または損傷した絶縁を修理します。
- 腐食または緩みのあるアクチュエーターコネクターのピンを清掃または修理します。
- テストで過大な電流消費が確認された場合は、故障したアクチュエーターを交換します。
- アクチュエーターを停止させているクラッチまたは機構の固着を修理します。
- 配線とアクチュエーターの点検に合格した後に限り、制御モジュールのドライバーを交換または修理します。
運転を続けても大丈夫ですか?
走行を控え、エンジンとハイブリッドの切り替え、急加速、けん引を繰り返さないでください。アクチュエータードライバーが停止し、変速不良やリンプモードを引き起こすおそれがあります。ドライブラインの挙動が不安定な場合は停車してください。高電流が続くとドライバーまたはアクチュエーターが損傷するおそれがあります。
コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認
これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。