OBD-II 故障コード

U3576: スタック差圧センサー回路

意味

燃料電池スタック全体の差圧センサーに関する一般的な故障です。このセンサーはカソードとアノードの間の圧力差を測定し、膜の損傷やフラッディングの検出に使用されます。

概要

  • 通常、通信が失われたシステムの警告灯が点灯します
  • エンジンやトランスミッションがフェイルセーフモード(リンプモード)に入る場合があります

仕組み

スタック差圧センサーは、燃料電池スタックのカソード側とアノード側の圧力差を測定します。この情報は、スタックの作動監視や、フラッディング、膜の異常などの状態検出に使用されます。このコードはセンサー回路またはそのデータに関連する異常を示します。CANのルーティングまたは終端の異常によっても読み取り値が途切れることがあります。

主な原因

可能性の高い順に記載しています。

  1. センサーの故障
  2. ゲートウェイモジュールによるCANメッセージの誤ったルーティング
  3. CAN終端抵抗(120 Ω)の抵抗値が規定範囲から外れている

症状

  • 複数の警告灯が点灯することがあります
  • 該当するモジュールがフェイルセーフモードに移行したり、停止したりすることがあります
  • モジュールに応じて特定の機能が作動しなくなります
  • 診断ツールに通信系の故障が表示されることがあります

診断方法

  1. フリーズフレームデータを記録し、全モジュールをスキャンして、関連する通信および燃料電池の圧力異常を確認します。
  2. フリーズフレームに示された条件下でライブデータの差圧を確認し、読み取り値が欠落していないか、または不自然でないかを調べます。
  3. センサーのコネクター、ハーネス、圧力接続部に損傷、接続の緩み、詰まり、漏れがないか点検します。
  4. 整備情報およびメーカーの仕様に従って、センサーとその電気回路をテストします。
  5. 複数のモジュールに通信異常がある場合は、メーカーの仕様に照らしてゲートウェイのルーティング、CAN配線、終端を点検します。

一般的な修理方法

  • 緩んだ、または損傷したセンサーのコネクターもしくはハーネスを接続し直すか、修理します。
  • 点検で詰まりが確認された場合は圧力接続部の詰まりを取り除き、漏れが確認された場合は修理します。
  • 故障したスタック差圧センサーを交換します。
  • ゲートウェイのルーティングを修正するか、CANネットワークの配線を修理します。終端抵抗は、点検で規定値から外れていると確認された場合に交換します。

運転を続けても大丈夫ですか?

この読み取り値は燃料電池スタックの保護に使用されるため、出力低下、スタック警告、またはシャットダウン警告が表示された場合は、走行を控えてください。信号が故障すると、スタックを損傷するおそれのある圧力状態をシステムが検出できなくなることがあります。

コードはコントロールユニットが故障を検知した場所を示すものであり、必ずしもその部品が故障しているとは限りません。原因を順番に確認し、部品を交換する前にテストで確認してください。 複数のコードをまとめて確認

これは共通コードです。どのメーカーでも同じ意味を持ちます。自動車メーカーが独自のサービス情報でより詳細な情報を追加している場合があります。

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